2017/06/12

8時15分に目を覚ました。起きた瞬間からとてつもない絶望感がした。朝食を用意する気力すらないなか、私はなんとか湯を沸かしカップヌードル抹茶味を完成させた。この絶望感、きっと昨晩のことが関係している。

昨晩、私は両親と食卓を囲んだ。久々に3人揃うということで、食卓はいつもに比べ豪華だった。ここまでは良かった。父親が料理の出来にケチをつけ始めて、食卓は一気に暗くなった。会話も途切れてしまい、私は食事を用意した母親の顔色をびくびくしながら伺っていた。

すると突然父親が、お前ちゃんと仕事をこなせているのか、と聞いてきた。そして今度は私の働きぶりにケチをつけ始めた。今日もお前は全く話さないし、話せば口ごもっていて、正直仕事出来てないんじゃないのか、と言った。母親は、今の職に就いてどれだけ経つと思っているのか、出来ているに決まっている、と少し苛立ちながら返事をした。

その後も父親はケチをつけ続け、最終的には私の食生活にまで口出ししてきた。なので私は食事を早々に切り上げて入浴し、さっさと寝た。

起床した瞬間、食生活にケチをつけられたのを思い出して腹が立ったので、まだ眠っている父親の真横でカップヌードル抹茶味をすすってやった。私は父親を恐れているので、この程度の反抗をするのが精一杯だった。

しかし、朝食がほとんど食べられないくせに朝食でカップヌードルを完食したため、予想通り吐いてしまった。これから仕事だと言うのにテンションが急降下した。

ベランダに出ると、雲が多いわりに美しい青空が広がっていた。風が強い。ビュゥゥゥと音がして、洗濯物が揺れている。この音は青空の悲鳴だ。姿を変えることはできても、この世から決して消えることが出来ない青空の嘆きだ。私は青空が嫌いだ。この世から足跡1つ残さず消えたくなるから。私は青空が好きだ。青空は私の自己消滅を手伝ってくれる気がするから。

私は慌てて手紙を書いて、その便箋を飛行機型に折った。そしてベランダからその便箋飛行機を飛ばした。きっと青空はこの手紙を読んでくれる。私は消滅したい。私を呼んでいる雲と。私を呼んでいる空と。